石の修復
2008.03.26
お彼岸に
私の友人の『何でも屋さん』がお墓のお掃除のご注文を受けました。
建立後 30年位経っているお墓です。
掃除の途中、
門柱を体に引っ掛けて倒しちゃいました。
写真は倒れた門柱をとりあえずのっけてあります。
ご覧の通り石は角がかけてます。
誰も怪我がなかったのは幸いです。
↓ ↓ ↓ ↓
この様な事・・・よくあります
コレくらいの年代に建てられた・・・
門柱や角に来る柱、ただ立っているだけ
くっついていない物が多いのです!!
元々はくっついていたんでしょうが
外れてしまってます。
なので、ちょこっと触ったらぐらぐらでキケンです。
皆さんのお墓はいかがでしょう!!
部分的にぐらぐらしてませんか?
で、
今回はこの門柱の修復工事を頼まれました。
頼まれたんですが、角の修復はあまり綺麗に出来る物ではありません。
かと言って、新品にしてしまったり削ってしまうとそこだけがコケが落ちて色が変わります
せっかくの趣のアル年代を感じさせるお墓がだいなしです
お値段も結構高くなります。
お金の事はしょうがないと言う話だったのですが
新品にしてしまうと見た目が・・・
(私のこだわりです)
よって、どこまで分からなく修復できるか・・・
荒木正人のチャレンジです。
昔はよくやってましたが最近はやって無かったですね
懐かしいお仕事です。
まずは、割れてて外れるところは外しちゃいます。
↓
そして改めてその部分を接着
(外れそうなところをそのまま補修してしまうと後から外れる可能性があるためです)
↓
後は傷に特殊な混ぜ物を塗りつけ肉盛します。
↓
十分乾燥させて
↓
削る・形を整える
(ここで削りすぎるとコケが落ち石の地の色が出てくるんで注意!)
↓
完成。
結構分からなくなったでしょ?
コレを今度は最新の技術でお墓本体に取り付けます。
コレをお墓に取り付けると
まったくわからなくなります
また、新品の石を使ったのとはちがい
時間の流れが作り出した『趣』はそのままです。
墓石のクリーニングもいいのですが、
お墓についている
時代を感じさせる『コケ・カビ』なかなかいいものですよ。