金箔の入れ直し
2007.03.17
ココは熊本市営桃尾墓園。
お彼岸前に金箔の入れ直しのお仕事をいただきました。
今回のお墓、金箔が『剥げている』というより『外れている』
どういうことかというと、普通の金箔であれば、雨風や太陽の日差しで、金箔が薄くなったりするのですが、今回のお墓は、金箔が『塊で外れている』
このお墓、文字を彫った後にパテ?のような物で文字の奥の凸凹を修正し金箔が張ってある為にそのパテがゴロット外れています。
(普通は凸凹の修正はノミなどを使い文字の奥を修正するのですが・・・)
文字全体にパテのような物を流し込み金箔が張ってあるので全体の金箔がカパカパに浮き上がった状態。
このままパテの上から金箔を貼ってもまたすぐはげちゃう。
今回の金箔の入れなおしは文字のパテ外しから・・・
まずは、一級技能士の私が『ノミを左手』に持ち『右手にセットウハンマー』を持ち コツコツ パテを割って外してしまう。
写真で見ると体が大きく見える。
次に、文字の奥の凸凹をノミにてならす。
文字の奥の部分の凸凹を平らにしました。
(文字の奥を平らにしない彫り方もあります)
今回は、その後高圧洗浄をかけて外れるところは外してしまいました。
乾燥させて、金箔の下地になる特殊な塗料のような物を塗る。
今回は二度塗り。
お墓全体にブルーシートをかぶせ(風の影響を受けないようにする)
その中に私が入り込み金箔を貼っていく。
(ブルーシートを被っていないと、金箔が飛んでってしまいますので)
完成。
裏に彫ってあるお施主様のお名前の色も入れ直し綺麗な竿石になりました。
その頃、あらき石材の現場のみんなは・・・
上益城郡益城町安永の『安永霊園』を工事していました。
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